ドローンメーカーの飛行テスト業務
最終更新日 2023年3月14日
監修・著者 株式会社しごとウェブ編集部
開発現場の求人
さまざまな現場で普及が期待されているドローンですが、そのドローンを開発する現場でも当然人手が必要となっています。ドローンを開発するにあたって技術的な制御や実際の飛行テストを行う必要があり、特に首都圏近郊ではそういった求人もかなり見られるようになってきました。
例えば東京都では、ドローンの管理システムの開発や実際の業務に活かす検証などを行う業務が月収50万円や80万円という求人で募集されているケースも見られます。これには、プログラムの開発現場での実務経験が3年以上、マイコンC言語の開発の経験年数も求められており、誰でもできる仕事ではないものの、ドローンを開発する現場での求人も増えていることが見て取れます。2018年8月には、経済産業省と福島県が連携して「福島ロボットテストフィールド」を一部開設し、災害や探索ロボットの開発に加え、同じく災害対応やインフラ点検などが期待されるドローンの研究開発や実証実験が行えるよう、専用の施設の整備されるようになりました。
技術的な洗練が求められて
開発にあたって重要なのは、確実に任務を果たせる安定性と万が一の事故などに備えた安全性です。例えば、ドローン本体の姿勢制御や突風や天候不良などでも対処できる安定性がどうしても必要です。警備業務やインフラ点検などでは、屋外での安定した飛行が求められます。ドローンにどれほど高性能なセンサーやカメラを搭載したとしても、ドローンそのものの飛行が強力に安定していなければ、業務を確実に果たすことはできず、最終的にはドローンを活用した事業そのものの信頼性を失うことにもなります。
これを防ぐためには、技術的な保証ができるよう更なる安定性を与えることで、今までの業務の代わりとして十分に機能するということをアピールできなければなりません。屋外での使用では、物や人への衝突や野生動物との接触、前述のような環境条件による飛行の難しさの克服しなければなりません。大型の機体ともなれば30kg以上もの重量になるため、万が一墜落して人に衝突すれば死亡事故に発展する危険性も考えられます。そういったケースを想定した安全求められ、ドローンを制御するシステムの開発や物理的な安全装備の開発が必要です。
まとめ
ドローンの飛行テストを行うには、最低レベルでもGPSをオフにして安定した操縦ができる高い技術が求められます。飛行経験を積んでドローンの操縦技術を身につけておくと、こうした業務も行える可能性があります。