ドローン操作の高等テクニックまとめ
最終更新日 2023年3月14日
監修・著者 株式会社しごとウェブ編集部
カメラを被写体に固定した操作
映像を撮影することを考えると、被写体を確実に捉えるドローンの動きを練習することが不可欠です。まずは、被写体を捉えたまま移動する練習を行いましょう。柱や岩、バッグなど何でも構いませんので、被写体の周りを旋回しながらカメラを対象に向け続ける練習です。これには横方向の動きをコントロールするテクニックが求められます。
基本的にはホバリングを安定させる必要があるため、機体のスピードに合わせて優しく向きを変えましょう。これはカメラを真下に向けて上昇させることで練習できるでしょう。カメラを下に向けたまま上昇するだけ、と考えると非常に簡単に聞こえますが、ホバリングが完全に安定していないと機体が左右に揺れてしまい、映像がぶれてしまいます。風を受けた瞬間やGPS捕捉による微調整をさらに安定させる、繊細なプロポの操作感覚を何度も練習しましょう。
並走させる
被写体を捉えながら並走したり追走することも上級テクニックです。一見、カメラを向けたままドローンを走らせるだけの簡単な操作に見えますが、被写体を自動的にロックして撮影してくれるモードがなければ非常に高度なテクニックを要する方法です。ドローンの動きと実際に映し出される映像の感覚を擦り合わせていく必要があります。ドローンが並走する際には機体が傾くため、カメラの角度の調整しなければならないからです。
この並走する撮影の更に難易度が高いテクニックが、船の上からドローンを離陸させ周囲を撮影する技術です。GPSは基本的にドローンを前後左右に固定しながら期待を安定させます。しかし船は常に動いているため、離陸した直後からドローンの位置はずれ始めます。着陸も同じで、速度を合わせるのは非常に難しい作業となります。常に形の変わる波を感知して水平を保てなくなることもあり、下方障害物センサーを切る必要もあります。慣れるまでは移動する車など陸上で行った方が無難です。
Acroモードで究極のコントロールを
レース用のドローンを使用する場合、Acroモードを使用することは避けては通れないステップです。Acrobatic(アクロバティック)のAcroという意味ですが、水平姿勢制御が完全にオフになるモードであり、複雑な動きを見せるまさにアクロバティックな飛行や、世界でトップを争うドローンレーサーたちの操作では必ず使用されているモードです。
水平な姿勢の制御はおろか、スピードコントロールや障害物センサーなども全てマニュアルで制御しなければならないため、ちょっとした撮影テクニックなどよりもはるかに高度な技術が求められます。特にレースに使用されるようなドローンは非常に高性能のため、フライトシュミレーターでの練習は欠かせず、YouTubeなどでプロポの動きと合わせた機体の動きを見ることも非常に役立ちます。