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夜間のドローン飛行は禁止されている

最終更新日 2023年3月14日

監修・著者 株式会社しごとウェブ編集部

禁止されている理由

夜間飛行は、目視が困難であるうえにより高度な空間把握能力が求められるため、基本的に承認なしでのドローン飛行が禁止されています。加えて、承認されたとしても一定の制限が課されることになり、夜間に完全に自由にドローンを飛行させることは法律上不可能となっています。

 

そもそも、ドローンの重量が200g以下であろうと私有地であろうと、ドローンを夜間に飛行させてはいけないと航空法により禁止されています。日の出から日没までの太陽が出ている時間のみ許可されています。厳密に国立天文台が発表する日の出の時刻から日の入りの時刻までと決められており、地域ごとに異なる日の出は日没時間を考慮した運用が必要になります。いつでもドローンを飛行させられるのは基本的に室内のみと考える方が賢明です。

 

承認される条件

目視外実施せずに機体の向きを視認できる灯火が装備されており、灯火が認識できる範囲での飛行に限定されます。ドローンの存在を示すランプや、色分けやシグナルによりドローンの向きがわかるライトが搭載されていなければなりません。さらに目視できる範囲でなければならないため、夜間の目視外飛行は基本的に禁止されています。

 

・飛行航路と同じ半径の範囲内に、第三者が存在しない環境でのみ飛行が許可されます。ドローンの高度が10メートルであれば、その半径10メートル以内には第三者が立ち入ることはできません。これが100メートルであれば、半径100メートル以内にドローンと関係のない人や物がない環境を作らなければなりません。

 

ドローンの夜間飛行の訓練を修了していることを証明しなければなりません。

 

・補助者を配置することも義務付けられ、操縦者だけでなく補助者本人もドローンの特性を十分に理解していることも求められます。

 

・離着陸にも配慮の求められ、照明などで離着陸場所を十分に照らしている必要があります。ドローンの法規制では「撮影用照明機材」という言葉が使用されており、懐中電灯やスマートフォンのライトでは不十分だと認識される恐れがあります。

 

日中の飛行よりはるかに難易度が高い

以上のように、日中の飛行に比べてさらに厳格な環境づくりや承認内容が求められるため、夜間飛行のハードルが非常に高いものとなっています。実際、周囲の人や物の識別は非常に困難で、ドローンが強力なサーチライトでも搭載していない限り、ドローンそのものや周囲の確認は難しいでしょう。第三者が入り込まないようにする工夫も必要なため、完全に自由な飛行はできないと考えた方が無難です。

関係法まとめ