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ドローンで農薬散布・薬剤散布

最終更新日 2023年3月14日

監修・著者 株式会社しごとウェブ編集部

効率的で安全な作業ができる

ドローンによる農薬散布も開発が進められ、珍しいものではなくなりつつあります。農薬散布といえば、人手による地道な作業やアメリカでは小型の航空機を使用した大量散布なのがイメージとして挙げられますが、時間がかかり体力的にきつい仕事であることや、人体への悪影響などが懸念されており、ドローンを使用した代替作業によってはるかに効率的で安全な農薬散布の開発がかなり進められています。

 

農薬散布に使用するドローンは比較的最近開発されたもので、バッテリーの持続時間など課題はあるものの、20分を切る時間で1ヘクタールもの範囲をプロポの操作や全自動で農薬散布することができ、りわけ大規模とな農場での活用が期待されています。現時点では全自動による農薬散布は認められていないものの、2018年に法律が改正される予定で、ドローンによる自動農薬散布ができるようになる見込みです。

 

コンピューター化による非常に大きいメリット

ドローンとそれを操縦する自動システムにより、最も効率の良いルートを記録するだけでなく、コンピューターが自動で開発するようなシステムもあり、効率で考えると農薬散布の手間をはるかに低減することが可能です。赤外線センサーや超音波などの探知システムを搭載することで、目視で確認することが困難な農作物の状態をデータとして収集したり、動物にとって不快な周波数を発生させることで野生動物を追い払うなどの機能も追加することが容易です。

 

現在のところ、ドローン製造世界最大手のDJI社が開発した「MG-1」やenRoute社の「AC1500」、スカイマテックス社の「X-F1」などが農薬散布用のドローンとして有名です。他にも続々とされているものの費用は概して高額で、最も安いものでも100万円を少し切る程度、高いものでは300万円を超える機種が見られます。しかし、これまで大規模な農場では無人ヘリコプターが使用されており、標準的な初期投資は1千万円と言われていた中で、100万円を切る価格で自動で農薬を散布できるドローンが開発されたことは非常に大きなニュースとなっています。

 

高効率化に期待

農薬散布ではタンクに大量の農薬を積んだ状態で正確に飛行することが求められるため、ドローンの性能も高性能になりがちです。そのため価格は一般的なドローンに比べてはるかに高いものとなりますが、前述のようにこれまでの方法に比べると経済的なメリットが大きいため、今後の導入が期待されています。

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