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ドローンの飛行は高さ150m未満で人から30m以上離すこと

最終更新日 2023年3月14日

監修・著者 株式会社しごとウェブ編集部

高度と距離の条件

2015年に改正された航空法により、150メートル以上の高度の空域は、200g以上のドローンの飛行禁止区域とされています。10万円台のドローンの場合、最大到達高度は2〜3kmにもなります。150メートルの高度がどれほど限られた範囲かご想像頂けるでしょう。少しドローンの本領を発揮させるだけで、いとも簡単に150メートルの高度を超えてしまうでしょう。もちろん、ある程度超過するのが常識伴っている車の制限時速と同じで、150メートルの高度を超えた瞬間に逮捕されるというわけではありません。

 

しかし、正確に高度を測ることなくドローンを気ままに操っていると思わぬところで航空法違反となり、最高で50万円の罰金や書類送検の罰を科されることになります。これは航空機の最低高度の領域に入ってしまうためで、航空機が運行を許される最低の高度が150メートルとなっています。同じように、ドローンを操縦している人や所有者または依頼者を除いた、第三者や建物からは、30メートル以上離れていなければなりません。

 

厳守するのが難しい要素

この150メートルや30メートルを守るのは決して簡単なことではありません。特に高度に関しては複雑です。ドローンは、センサーやGPS測定によりアプリなどを介して高度を表示することができるようになっています。しかしこの高度というのは「離着陸の場所からの高度」であり、ドローン現在地からの高度ではありません。

 

航空法により定められた150メートルという高度は、地表からの高度です。そのため、丘や山などの隆起した部分では150メートルの高度は高くなり、反対に他人を通過した際には谷底からの150メートルということになるため、高度は低くなります。

 

厳密に150メートルと超えたからといって、その瞬間に航空法違反が適用されるほど監視されているわけではありませんが、原則として航空機との接触を避けるためにこのルールが制定されています。航空機の事故ともなればその被害は計り知れません。高度150メートル以内というルールを必ず守り、安全で無料な事故を起こさないドローンの飛行を心がけたいものです。

 

安全が第一

基本的に、国土交通省に必要な書類を提出し、それが受理されれば200g以上のドローンを飛行禁止区域で使用することが可能です。しかし、これには実際にその地域や土地を管理している責任者の許可が必要であり、前述のように航空機の飛行経路となっている場合は、どんなに完璧な書類を提出したとしても絶対に許可されないでしょう。航空法と現実的な危機回避を考慮に入れながらドローンの飛行計画しましょう。

関係法まとめ