ドローンで写真撮影・動画撮影
最終更新日 2023年3月14日
監修・著者 株式会社しごとウェブ編集部
構図を意識する
写真にしても動画にしても、撮影する際に最も大切なのは「構図」です。同じものを取るにしてもどのように写すか、その位置決めのことを構図と言いますが、プロが撮影したものと初心者が撮影したものは、写真の素人だとしても一目でわかるものです。
ドローンによる空撮でも同じ事が言え、写真でも動画でも構図を意識した撮影ができているかどうかが、大きな違いとなります。ドローンによる空撮では、ここにドローンの操縦技術も加えられるため、難易度はさらに高くなると言わざるを得ません。それだけでなくカメラの角度なども加わってくるため、ドローンによる優れた構図の写真や動画の撮影は、非常に難易度の高い作業です。三分割法や放射線構図、二分割構図などで写真の全体と強調したい被写体を表現し、単にドローンで空撮するにしてもワンランク上の画像や映像が出来上がります。
具体的な構図の種類
「三分割法」とは、縦も横も三つに分けた合計9つの枠に区切る撮影法であり、最も代表的で安定した構図です。三分割法によって生じる等分線の重なっているところを起点として写真を収めたり動画を動かしていくことで、全体の情景を上手に捉えた雰囲気のある作品が作れるでしょう。
「放射線構図」とは、ある一点から放射線のように広がっていく形で映像を収めることで、特に動画の場合は、放射線状に収めた景色を上昇しながらズームアウトすることで開放感を演出することができます。
写真においてはあまり評価されない「日の丸構図」ですが、ドローンによる動画の空撮では被写体を中心に捉えたまま周囲の様子をしっかりと伝えることができ、そこを起点に旋回したり上昇・下降することで、地上からは見ることのできない全体の映像をダイナミックに映し出すことが可能です。
「対角線構図」は、画面を斜めの対角線で区切って撮影する方法で、特に写真では躍動感があり野暮ったくならない画像を演出できます。「S字構図」はその名の通りS字に被写体を捉える構図で、川や湾岸線、森の境界線などを画面の中心に収めて奥行きを表現します。
映像にばかり気を取られないように
ドローンで撮影する際は風速に注意しましょう。風速10メートル毎秒以下で飛行が可能とされていますが、5メートル毎秒でも風が強く感じられる場合があり、特に、風が強くなったり弱くなったりするような自然環境では、ドローンの飛行そのものに集中しなければならない場合があります。映像も大切ですが機体を見失わないように気をつけましょう。