アマチュア無線4級の資格がおすすめ
最終更新日 2023年3月14日
監修・著者 株式会社しごとウェブ編集部
どのような資格なのか
アマチュア無線技士とは、電波法により定められた特定の電波を扱うことのできる資格を有している人のことです。電波は政府や企業の活動や使用する機材に使用されており、無線操作や通信などを可能にする一方で、他の機器や健康への強力な影響を有してもいます。そのため、ある種類の無線を扱うには、電波法によって定められた国家資格を取得する必要があり、資格の管轄は総務省となっています。
アマチュア無線と呼ばれるのは、それがあくまで個人の趣味の無線をより昇華したものであるためで、例えばラジオ局や無線を使用した何らかの業務に従事することはできません。ドローンを操縦することも、この範囲内での電波の利用にあたり、ドローン操縦にあたってはアマチュア無線技士4級の資格が勧められており、一部の利用方法や業務的な利用の仕方では取得が必須となっています。具体的には、・空中線電力10W以下の無線設備で21〜30メガヘルツまでまたは8メガヘルツ以下の周波数の電波を使用する・空中線電力20W以下の無線設備で30メガヘルツを超える周波数の電波を使用する際に必要な資格です。
ドローンの操縦になぜ必要?
ドローンを操縦する際に、FPV(FirstPersonView)と呼ばれるカメラとモニターを使用した通信システムが採用されることが多くなっています。VRのようにゴーグルを使用するタイプやスマートフォンやタブレットを活用する例もありますが、いずれにしてもドローンに搭載されたカメラが映し出す映像を通信によって手元に表示するのがこのシステムです。FPVを使用する場合、目視外飛行に当たるため航空法に基づく承認手続きが必要となり、加えて、映像を配信する際の電波の周波数帯によってこのアマチュア無線技士の資格が必要になる場合が見られます。
特に海外製のドローンの場合、5.8GHz帯の電波を映像通信に使用しているものがほとんどです。しかし前述のように、この周波数の電波の利用は使用制限がかかっているため、有資格者でなければ使うことができません。厳密に言えば、総務省は屋外でこの周波数帯の使用は極力避けるよう通達しているものの、屋内での使用なども考えられるため、正しい利用環境でさらに資格を取得してドローンを利用することが必要です。
電波法の遵守しよう
ドローンレースなどより広範囲や長距離でドローンを使用する際も、より強力な電波を使用する場合があり、定められた国家資格を取得することが必要となります。ドローンを飛行させる際は、航空法だけでなく電波法に関しても考慮しなければなりません。