ドローンに免許はない?無資格でも飛ばせる
最終更新日 2023年3月14日
監修・著者 株式会社しごとウェブ編集部
飛ばすのには注意が必要
無資格でも飛ばすことは可能です。今のところ、ドローンを飛行させる国家資格がないため、誰でもドローンを飛行させることが可能です。特に200g以下のトイドローンと呼ばれるものは、改正された航空法でも対象外となる完全に縛りのないドローンです。
そういうわけで、飛行させるのに必要な国家資格や免許制度はありません。しかし、飛行させるにあたってやはり航空法に関する知識が必要です。改正された航空法では、重量200g以上のドローンに限り、飛行禁止区域や時間帯などの規制を遵守することが求められます。違反した場合は罰金や書類送検の対象となるため、大型のドローンを飛ばす場合は注意が必要です。仮に大型のドローンでなかったとしても、ド操縦することそのものには慣れと時間が必要です。衝突や人身事故、墜落による被害は決して軽く見ても良いものではありません。
役立つ資格
ドローンを飛ばすにあたって、持っておくと有利になる可能性がある資格があります。
・「無人航空従事者試験」は、ドローン検定協会株式会社が提供している資格で、無人航空機に関する知識と技能を有していることを証明する検定試験です。法的に有効な資格ではないものの、最低限の知識を第三者に証明することができる内容となっています。
・「第4級アマチュア無線技士」は、“空中線電力10ワット以下の無線設備で21〜30MHzまで、または8MHz以下の周波数の電波を使用する操作”や、“空中線電力20ワット以下の無線設備で30MHzを超える周波数の電波を使用する”際に必要とされます。つまり、ドローンのレースなどで5GHzの電波を使用する際にこの資格が必要です。
・「第三 陸上特殊無線技士」は、“空中線電力50ワット以下の無線設備で、25010〜960MHzまでの周波数の電波を使用するもの”、もしくは“空中線電力100ワット以下の無線設備で1215MHz以上の周波数の電波を使用する”場合に必要となり、主に高所の確認作業やCM撮影などの業務で必要と言われています。
法的な禁止事項も知っておこう
注意したいのは、資格さえあれば如何なる状況でどんなドローンでも飛ばせるというわけではない、という点です。同じように、重量200g以下のドローンであればどこでもいつでも飛ばせるということでもありません。飛行禁止区域や危険が予想されるような環境でドローンを飛行させることは、やはり法的なリスクを伴います。
国土交通省の飛行許可を取るにも資格を有しているというだけでは不十分で、飛行許可があったとしても、ドローンを飛行させる地区の許可や認証が必要だからです。こうした最新技術に関しては常に法整備が待たれるところではありますが、空のルールについても知識を取り入れていくことで、無用な事故の発生や窮屈な法規制の検討を避けることが出来るでしょう。